深刻な原酒不足も高騰の原因
洋酒・古酒
2025/08/25
現在のウイスキー市場で注目すべき問題として、長期熟成原酒の不足が挙げられます。この不足の背景には、1980年代後半から1990年代にかけての日本ウイスキー業界の歴史が深く関係しています。当時、ウイスキーの消費は低迷し、多くの蒸溜所が生産量を大幅に削減したほか、一部は閉鎖を余儀なくされました。ウイスキーが熟成に長い年月を要する飲み物であるため、その時期の減産が現代における原酒不足を引き起こしています。特に12年以上の熟成年数を誇るボトルに適した原酒の需要は高まっていますが、それに対応する供給が難しい状況です。また、日本だけでなく世界的なウイスキーブームも一因となり、健全な供給と需要のバランスを維持することが困難になっています。この複雑な状況を乗り越え、各蒸溜所は創意工夫を凝らし、新たな戦略で挑戦しています。
深刻な原酒不足もウィスキー価格高騰につながっているのです。
深刻な原酒不足もウィスキー価格高騰につながっているのです。